花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

ひとりきりのクリスマス

気づくと物事の関連性を探している。これは僕のやっかいな癖だ。

一週間ほど前から、ランニングを始めた。僕は目が悪くて、普段は星なんて全く見えないのだけれど、走った後にはいつも星がよく見える。
多分、目が暗さに慣れることで、普段は見えない小さな光をとらえることができるのだろう。

僕はずっと星が好きで、でも、今ではメガネをかけても一等星くらいしか見ることができなくて、そういうものだと思ってここ数年間過ごしてきた。
でも、もしかしたら、ただ周囲が明るすぎて見えなくなっていただけなのかもしれない。

きっと、星の光のようなものは身の回りに沢山ある。他の主張の激しいものに隠れて、気づいてあげられない光。走ったり、暗闇に身を置いたりすれば、そうした光が見えるようになるかもしれない。

一人で過ごすクリスマスは久しぶりだ。たしか、一年振りくらいだと思う。
こんな夜も、寂しさを知る経験ができたと思えば、少しだけ気が晴れる。
経験という言葉は、便利で卑怯な言い訳の言葉だ。それは希望と似ている。不確かな存在で、それなのに僕はいつまでも否定できない。
まるで、サンタクロースみたいだ。