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花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

今日も明日も非日常的日常

18時38分。西日暮里の手前から日暮里まで、山手線と京浜東北線が並んで走る。
いつもなら暗い夜が広がっているであろう場所に、明かりの灯った車両がある。

日常と非日常について思いを巡らせる。ただ坂道があったり、電車が並んだり、いつもと違う街でいつもと違う人とお酒を飲んだりする、それだけで、何を成したわけでもないのに、今日という一日にまるで意味があったかのように感じられる。不思議だ。

今日聞いた話によると、昔、庶民が歌舞伎を見るのにかかったお金は、半年分の給料くらいだったらしい。これは期待はずれだったときに半畳投げたくなるのもわかる。
得られるものの多さを思えば、現代は恵まれている。慣れってこわい。
もしかしたら、変わらないと感じている日常も、変わる速度が慣れる速度に追いつけないだけなのかもしれない。だとすれば、もっと注意深く日々を見なくてはならない。

即興劇をはじめ、すべての舞台には、きっと映画にはない価値がある。すべてが予定された必然だとしても、同じものが二度とないという事実は変わらない。人生も、今日も、同じだ。そのすべてが一度しかないという事実を忘れずにいなきゃ。