花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

面白くなかった映画のことを初めて書く/ギャラクシー街道

ギャラクシー街道を観た。面白くなかった。そのことについて、書き残しておこうと思う。

僕は大人になるにつれて、色々な映画を観るようになった。
昔は苦手だった難しいストーリーも、流行りのアニメーションも、少し古い白黒の映画も、それぞれに良さがあって、好きだと思えるようになった。

三谷幸喜監督の作品が好きだ。
高校生の頃から、唯一しっかり名前を覚えている監督・脚本家でもある。大体の映画作品は、残念なことに映画館ではなくテレビで観てしまったのだけれど。

だから、レンタルショップでCDを借りる度に僕は思っていたのだ。
時間と心に余裕がある週末が来たら、あのギャラクシー街道を見てみよう、と。

僕は批判とかが好きじゃない。何かを悪くいうのは簡単なことじゃない。
僕が嫌いなものを好きな人だっているし、顔を知らないからといってその人たちを傷つけたくない。

それでも。

面白くなかった。本当に。

あるいは、期待しすぎたのかもしれない。

今まで観た映画は、例えば古かったりして面白くないと感じた映画でも、後から当時の時代背景を学べばすごく意味のある内容だったり、工夫が凝らされていたり、楽しむことができた。
ストーリーの大筋が平坦でも、そこに生きる人々に魅力が溢れていたり、設定が練られていたり、作る人たちの意欲とかが感じられた気がした。

でも残念ながら僕は、ギャラクシー街道にそうした面白みを感じることができなかった。
キャストは豪華だったし、絵は温かな味わいがあって良かったけれど、、

面白くなかった映画のことを何かに書き残すのは初めてのことで、この映画は僕が出会った映画の中ではおそらくワーストで、ある意味それこそが特別なことなんだと思う。

もしかしたら。人生で一番辛いときとかには、こういう映画が沁みるのかもしれない。
それか、僕がもっと大人になったら、面白さがわかるのかもしれない。

でも、今の僕にとってはまったく面白くない映画だった。
そして、それを誰かに伝えたくなる映画だった。