花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

自己観察日記 #8

世の中の多くのことには原因や理由があると僕たちは知っている。「多くのこと」とは、「ほとんどのこと」かもしれないし、「すべてのこと」かもしれない。だから、今日の自分が怠惰で行動が遅いことにも、久々に行う複雑な仕事を前にして思考が停止しそうになったことにも、ほぼ100%原因や理由があるはずだ、と僕は考えた。

原因を紐解いていけば、きっと解決の糸口が見つかる。問題は、答えにたどり着くだけの体力や気力があるかどうかだ。

ここまで考えて、残念ながら今日はダメみたいだ、と諦める。頭が働かない。僕の脳はまるでニートだ。何もしていないのに疲れたとは情けない。僕は人に羨まれるほどポジティブな人間なのだけれど、今日はネガティブみたいだ。きっとバレンタインデーのせい。

最近は、今まで積み上げたものを費やして生きている感覚がある。動物や植物の命を奪って食べて生きるのと同じように、人の好意や自分の努力や、それらによって得ることのできた何かを燃やして生きているような気がするのだ。僕は人や社会からもらった善意を返すことが人生の意味ではないかと、そうしたいと考えていた頃があった。それは願いだった。今ではその思いが、強迫観念のようにやってくる。どうしたものか。

人の感情にはたぶん波がある。だから荒れているときは、穏やかになるのを待つことにしよう。他人に対しても、自分に対しても。
おやすみ。明日はきっと、今日よりもいい日だ。