花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

まだダラダラと徒然。/「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則 #4

 あるべき自分と実際の自分はいつも違う。感覚的には身近なその事実も、時間の使い方を記録すれば、より具体的な形を帯びて実感することができる。計測できることは改善できる、とどこかで聞いたことがある。その言葉が正しければ、あるべき自分と実際の自分との差異も修正することができるだろうか。

 今日は、「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則の第4章を読んだ。

「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則―集中力を最高にする時間管理のテクニック (BEST OF BUSINESS)

「ダラダラ癖」から抜け出すための10の法則―集中力を最高にする時間管理のテクニック (BEST OF BUSINESS)

 この本には実践的な内容が多く書かれており、例えば自分の時間を記録する方法にしても、どのような様式で記録を取るべきかが例示されている。僕は15分刻みの行動記録をつける習慣があったので、そのデータと照らし合わせて読み進めることができた。新しい分析方法の発見と同時に、反省すべき点が見えて面白い。

 今も昔も、自分が立派な行動習慣を持っているとは思っていない。でも、それを可視化して反省する機会を持たなければ、きっといつまでもダラダラと毎日を過ごすだけだ。読むだけじゃなく、行動することで機会を作ろう。行動するためには動機が必要で、動機付けについても一つの方法が提示されていた。それは、自分自身の持つ時間の価値を知るということ。会社が自分に支払うコストを、時間で割る。給与だけでなく、設備費や利益も計算に含める。すると、多くの場合、自分の時間の価値を過小評価していることに気づく。らしい。
 この手の時間の価格を計算する方法はわかりやすく、そのため耳にする機会も多い。でも、実際に計算してみて、数字を目の前にして初めて実感が湧いたりするものだ。しかし経営者にとっては諸刃の剣かもしれない。時間の価値を知れば知るほど、働かない時間がもったいなく感じてしまうから。

 僕たちはいつも複数のものさしを持っている。何を測るにしても、使うものさしによって得られる値が変わる。今日は、時間という目に見えないものに賃金というものさしを当て、金銭という目に見える値に変換した。しかし、時間の価値は本来相対的なものであり、単純に金額に変換することはできない、という見方もあるだろうし、それはおそらく正しい。モチベーションを高めるためには、僕らは必要に応じてものさしを変え、自分自身を騙すべきなのかもしれない。それなら、気持ち良く騙される方法を探るべきだ、と僕は思う。試行錯誤は続く。