花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

整理体操

思い出した。僕はものを書くことが苦手だ。
小学生の頃から、作文とかが大の苦手だった。400字の原稿用紙が、当時の僕には苦痛を感じる対象だった。書くのが苦手だから、改行を増やしたりうまく漢字とひらがなの使い分けを考えて、文字数が少なくても原稿用紙が埋まるように知恵を出した。

書くことにも種類がある。感想文と論文では、書きやすさの違いも書くときに使う脳の部分もきっと違う。
書くことは体力を使う、ということにも気がついた。
仕事に関することを書いていると特に実感するのだけれど、書くという行為はひたすらに脳を使うし、集中していなくてはならない。

それでも書くのは、なぜだろう。
苦手だったり体力を使ったりして、義務でもないのに、僕らはブログを書く。

書くことはスポーツに似ている。
自分の頭を必死に動かして、心地よい汗をかいて、それが楽しい。

今日は頭を使った。いつも使っているつもりだけど。
だから今書いているこのブログは、僕にとってスポーツとまでいかない、整理体操みたいなものだ。

苦痛だったはずの400文字が、今では疲れをほぐすための400文字になった。
これが成長したということならば、大人になるというのも、思ったより悪くないかもしれない。