花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

恋話をしている男はかっこわるい。

彼らは、はたから見れば馬鹿みたいに浮かれ、論理も忘れ、自分勝手な妄想に浸っている。
恋バナをしているような男というのは、だいたいがそんなもので、救いようがないほど格好悪い、と僕は思う。

でも。

男という生き物は、格好良いかどうかは別としても、いつだって格好付けずにはいられない。
それを変えてしまうのだから、恋とは、僕が思う以上に衝撃的なものなのだろう。

ならば、一生に一度くらいは、格好悪いのも悪くない。

そんなことを考えながら飲み屋で友人の恋バナを聞かされた冬の夜。