花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

少年の頃、泥だんごを磨いた。磨けば磨くほど、それは宝物のように、美しく思えた。

泥みたいな今の自分も、磨いてみたら好きになれるかなぁ。

知れば知るほど、自分が何も知らないということがわかってくる。この事実はずっと前から知っていた。しかしそれさえも知った気になっていただけなのだ。

自分の成長の遅さに嫌気がさす。でも、それに気付くことができたというだけでも一歩前進だ。自分には時間が残されていないということも、あらためて 自分自身に言い聞かせよう。いつまでもここにいるわけにはいかない。

生きていくためには働くなり何なりしてお金を得なくてはいけなくて、その中で自分自身の目指す場所に向けて、目指す自分に向けて歩を進めなくてはならない。成長しなくてはならない。一種の強迫観念のようなこの思いは、糧にもなる。だから、ちゃんと向き合っていこうと思う。日々の中で、苦しくても成長していこうと思う。どれだけ変わっていけるかわからないけれど、少しずつでも、もっと、変わらなくてはならない。今と違う場所に行くには、今と違う景色を見るには、変わらなくてはならない。

周りに目を向けると、まるで天才ばかりいるような気がしてくる。僕なんかとてもじゃないが、足元にも及ばない。でも、だからこそ、這い上がってやろう。 今はまだ周回遅れかもしれない。だけどここから、追いついてやろう。みんなが必死に走るなら、それ以上に必死に走ればいい。僕が一つ負けないことがあるとしたら、それは諦めの悪さかもしれない。いつだって可能性がないと思ったことはない。今までだって、周囲の反対を無視して生きてきた。自分自身が無理だと思うことも、冷静な自己分析を無視してやってきた。今からだってきっと、もっと遠くへ行ける。

でも結局、自信がないからこんな風に言葉を連ねてごまかすんだ。それでもいい。何もしないよりは、何かしら動いたほうがいい。ヘミングウェイは、動きと行動を混同してはならない、と書いた。僕には動きと行動の違いなんてわからない。わからないけど、それでも動くことにするよ。誰かに無駄だと言われて本当に無駄だったことなんて、ない。