花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

とりあえずe4

僕たちに与えられた自由は、チェスの駒の動かし方に似ている。

自由というのは、選択の自由のことだ。
どんな手を指すかという決定権は与えられているが、実は選択肢は限られている。
無限に近い広がりを見せるゲームでも、その場その場で盤面を見ていくと、勝つための最善手は限られていることが多い。
人と違う選択をすることももちろんできるけれど、それはリスクを伴う。だから、ほとんど定石通りに駒を動かす。

そう考えると、あれこれと悩む必要はないのかもしれない。
あまりにも選択肢が多いと、僕は迷ってしまう。でも、今この瞬間に取りうる選択肢は限られているのだから、その中で最善と思える手を選べばいい。

多分、考えすぎて動けないのが一番の悪手だ。
シンプルに考えよう。