花びらを数える日々

チラシの裏、ときどき星の屑

全自動で回る金曜の午後

冬は空の青さも乾いて見える。
木々の輪郭がシャープに見えるのと同じように、冬は自分とそれ以外との境界がはっきりと感じられる季節のようだ。

自分が自分であって、他人が他人であることを再認識する。それは、それぞれの持つ違いに価値を見出すということだ。
昼下がりの電車の中、隣に座っていたおじさんがどんな人生を歩んできたのかに思いを馳せた。そこにはきっと、僕の知りえない数々のドラマがある。僕が何もしなくても、他人の世界は勝手に広がる。それはそれで、とても素敵なことだ。今日のBUMPはイヤホンの中で全自動で続く日常を歌っていた。でも、僕は僕の世界を手動で広げなきゃいけない。そうしないとブログに書くことがなくなってしまうから。